腸管出血性大腸菌感染症

病原体 腸管出血性大腸菌(ベロ毒素産生大腸菌)。熱に弱いが、低温条件には強く水の中では長期間生存する。少量の菌の感染でも腸管内で増殖後に発症するので(感染型・生体内毒素型)、食中毒菌よりも赤痢などと同様の発症様式である。
潜伏期間 4~8日
感染経路 主として飲食物からの経口感染である。少ない菌量(100個程度)でも感染する。夏期に多い。
治療 下痢、腹痛、脱水に対しては捕液など対症療法を、また止痢剤の使用は毒素排泄を阻害する可能性があるので控えること、抗菌剤使用の可否については議論があるが、発症早期には抗菌剤の経口投与が勧められている。
予防 手洗いの励行、消毒(トイレ等)、食品の加熱及び良く洗うことの三点である。二次感染にも注意が必要である。
登園基準 有症状者の場合には、主治医によって伝染のおそれがないと認められるまで登園停止とする。無症状病原体保有者の場合には出席停止の必要はなく、手洗いの励行等の一般的な予防方法の励行で二次感染は防止できる。

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