伝染性膿痂疹(とびひ)

病原体 主として黄色ブドウ球菌ファージIII群コアグラーゼV型と溶血性レンサ球菌。
潜伏期間 2~10日(感染菌量や傷の状況によって変わる)
感染経路 接触感染である。痂皮にも感染性が残っている。夏期に多い。
治療 皮膚の清潔である。グラム陽性菌に対して抗菌剤(ペニシリン、セフェム系)を使用する。痂皮が完全に消失するまで治療する。全身療法(内服薬)を併用するのが一般的である。なお接触をおそれて患部を被覆することは必要に見えるが、治癒機転を阻害することもある。
予防 皮膚の清潔を保つことが大切である。集団の場では病巣を有効な方法で覆う、プールや入浴は羅患者と伴にしないなどの注意も必要となる。
登園基準 炎症症状の強いもの、広範なものについては登園は不可とし、発疹が乾燥しガーゼで覆っても悪化しなくなってから直接接触を避けるよう指導が必要である。

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